公開講演会

公開講演会「酸性化した田沢湖の現状と将来への取り組み」

田沢湖は日本最深の湖ですが、国策事業により酸性化したため、クニマスは絶滅し生物相の乏しい湖になりました。しかし、田沢湖は重要な自然資本であり、本来の豊かな生物相の回復を目指した取り組みが必要です。そこで、この公開講演会では、陸水学会会員により世界の湖沼での環境問題への取り組みや、酸性環境での生物・生態系の特色について紹介します。一方、地元の行政担当者や研究者から、田沢湖の将来へ向けたビジョンや克服すべき問題点について紹介していただきます。それら講演を受けて、市民と湖の専門家である陸水学会員でパネルディスカッションを行い、将来へ向けた市民や研究者の取り組みについて、意見交換を行い議論します。

日時:10月1日(日) 13:00−17:00

会場:生保内小学校体育館(JR田沢湖駅より徒歩10分)(地図

対象:一般市民、陸水学会員

参加費:無料

プログラム(予定):
陸水学会員から
1)生態系と社会における地球温暖化の影響と緩和策(熊谷道夫:立命館大学教授)
2)川虫の多様な暮らしと酸性水域に住む川虫たち(谷田一三:大阪自然史博物館館長)
地元研究者から
3)田沢湖の現状と将来について(小田野直光: 仙北市地方創生・総合戦略統括監)
4)田沢湖にはアユやクニマスがいて漁師がいた(杉山秀樹:秋田県立大学客員教授)
5)田沢湖の中性化に向けた取り組みについて(大曲農業高校生物工学部学生有志)
6)パネルディスカッション(モデレーター 占部城太郎:東北大学)
田沢湖の将来への取り組みについて会場からの提案や要望などを聞きながら、講演者の方々と議論する。

共催:秋田魁新報社

協力:仙北市役所