[ 科研費基盤研究(B)FY2010-2012] 他
餌の多様性、消費者の遺伝的多様性は、環境変化に対する個体群の存続にどのような意味を持つのだろうか?
人間活動に伴なう環境変化を化学量効果として捉え、その生態系への影響の大きさが、生産者の種多様性や消費者の栄養摂取特性によっていかに異なるかを、湖沼プランクトンを対象に、生産者—消費者系の環境制御実験から調べている。具体的には、餌となる藻類組成が異なる条件下で、遺伝的多様性が異なる消費者(ミジンコ)の成長効率や個体群動態を調べることで「生産者の多様性や消費者の栄養摂取特性の多様性は、化学量効果を伴う環境変化の生態系影響を緩和する」という仮説を検証している。